自由 2019/10/03 01:09 教室の窓から眺めた空は、青かった青は自由の象徴だったそこには腐敗の匂いも、憎悪の響きも、劣情の色もなかった空には入道雲が湧いていた滴る汗の匂いにざらついた風が舞う中を歩き延々と続く日常を繰り返してきたもう、今では全てが懐かしい誰一人としていない教室の片隅で無味無臭な新しい日常を貪る一人、机に突っ伏して夢を見る。